【ベトナム】ハノイ市議会、30年までの総合計画を承認[経済]

ベトナムの首都ハノイの人民評議会(市議会)は3月29日、2021~30年の首都総合計画を承認した。ハノイタイムズが31日伝えた。

30年までの目標として、科学技術の進歩を土台に文化的かつ先進的、文明的な主要都市になることや、ホン川(紅河)デルタ地域やベトナム北部、全国の成長の原動力となることを定めた。低環境負荷型の循環型経済、デジタル経済、シェアリングエコノミーを基礎として成長を遂げながら、国際的な金融・教育中心地になるとの展望も盛り込んだ。包括的な社会・経済発展を遂げ、50年までに質の高い生活環境を備えた都市に変貌する目標も掲げた。

都市鉄道14路線の開発を加速し、中心市街地と市北部のノイバイ国際空港、市西部の工業団地ホアラック・ハイテクパークを結ぶ路線に注力する。50年までに同空港の年間の旅客取り扱い能力を1億人、貨物取り扱い能力を500万トンに引き上げる。

汚染されたトーリック川やダイ川、ニュエ川の水質を回復し、農業や都市緑化に活用する。老朽化した住宅の修繕や防火も加速する。文化・史跡保存では、旧市街地やフランス植民地時代の建築物が残る地区でインフラを改善し、ハノイの歴史的価値のアピールを図る。

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