【フィリピン】財閥JGサミット、24年の設備投資11%減[運輸]

フィリピンの大手財閥JGサミット・ホールディングス(JGS)は、2024年の設備投資に前年比11.5%減の872億ペソ(約2,345億円)を割り当てた。地元紙の報道を認める形で2日発表した。

半分超の487億ペソを格安航空会社(LCC)セブ・パシフィック航空に割り当てる。設備投資により、セブパシ航空は航空機18機を調達し、年内に93機体制を整える。

ほかには、220億ペソを不動産開発ロビンソンズ・ランド(RLC)に、127億ペソを食品ユニバーサル・ロビナ(URC)に、27億ペソを石油化学事業などに割り当てる。

ロビンソンズ・ランドは運営する商業施設の賃貸面積を4%、ホテルの客室面積を5%、オフィス面積を11%、工業向け面積を30%それぞれ拡張する。ユニバーサル・ロビナは、マニラ首都圏近郊のバタンガス州マルバー市で新工場の建設を進める。

JGサミットの23年12月期の連結売上高は前期比14%増の3,438億ペソ、純利益は同30倍の202億ペソだった。

© 株式会社NNA