【シンガポール】高齢者施設運営社、外国人雇用違反で罰金[サービス]

シンガポール人材開発省は、高齢者介護施設を運営する同国のレッド・クラウンズ・シニア・リビングと同社の取締役に対し、外国人労働者雇用法に違反したとして罰金の支払いを命じた。金額は明らかにしていない。

レッド・クラウンズは2021年設立。公営住宅(HDBフラット)や民間集合住宅(コンドミニアム)を借り上げ、高齢者が共同生活する「介護付き生活施設」を運営している。

施設では高齢者の介護や家事の手伝いを入居者が雇用した外国人のメイドが担っているが、人材開発省はこの点を問題視。施設に入居する高齢者の利益やメイドの福利を損なう可能性があるとして調査を進めていた。

人材開発省は1日、公式フェイスブックで調査が終了したことを報告。レッド・クラウンズが外国人雇用税の徴収要件を回避していたほか、高齢の入居者にメイドの雇用主として法的責任を負わせたものの、入居者がメイドの労働・福祉などを管理していなかったと説明した。

レッド・クラウンズは人材開発省の協力を得て、事業内容を見直した。今後は新たなビジネスモデルに基づき既存顧客のケアを継続的に行っていく。

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