【台湾】LED生産額、24年は3%増予測=調査会社[IT]

台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は1日、2024年の世界のLED生産額が前年比3%増の130億米ドル(約1兆9,700億円)になるとの予測を示した。自動車向け照明やディスプレーなどの需要の回復が寄与するとみている。

集邦科技は、今年の自動車用LEDの生産額が34億米ドルに達する可能性があると予想。中でも自動車用ディスプレーは「成長の可能性がある分野だ」とした。新エネルギー車(NEV)の販売に加え、配光可変ヘッドランプ(ADB)やミニLED(MLED)テールライト、全幅テールライトなどの先進技術の発展も自動車用LEDの生産額を押し上げるとの見方を示した。

マイクロLEDについては、欧州の自動車メーカーが室内灯やドアハンドルに採用する可能性があるとしたほか、26~27年にはマイクロLED透明ディスプレーが自動車用市場に導入されると予想した。

このほか集邦科技は、一般照明や農業用照明、紫外線LED、赤外線LEDなどの需要が今年、徐々に回復する可能性があるとの見方を示した。

© 株式会社NNA