葉加瀬さん「能登のために」石川産Tシャツ カジ、県内企業と連携

 能登半島地震の被災地支援としてカジグループ(金沢市)は生地から染色、縫製までを全て石川県内で手掛けたチャリティーTシャツのプロジェクトに乗りだした。地震前から趣味のタイ釣りで珠洲に通っていたバイオリニスト葉加瀬太郎さんから「能登のために何かしたい」と相談を受けたのがきっかけ。釣り仲間の梶政隆社長が住民と被災企業の双方を支える取り組みを考案した。

 Tシャツには珠洲の海をデザイン。生地ブランド「KAJIF(カジフ)」を使用し、摩擦に強く、適度なストレッチ性や吸水性、速乾力を持たせた。県内の企業が加工を手掛けた。

 葉加瀬さんのコンサートではMCで自身のグッズを紹介するのが恒例で、能登の思い出話を交えて支援を呼び掛けてもらう。梶社長は「復興には長い時間を要する。人々の記憶を風化させないため、息の長い支援にしたい」と話した。

  ●経費除き全額寄付

 価格は1万2100円。5日発売し、葉加瀬さんのコンサート会場や、カジグループのブランド「K-3B(ケースリービー)」のサイトなどで取り扱う。経費を除く全額を寄付する。

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