奥能登4病院、人工透析を再開 3日から

 市立輪島病院と穴水総合病院は3日、人工透析を再開する。能登半島地震に伴う断水で休止していた。3月25日に処置を再開した珠洲市総合病院、宇出津総合病院と合わせ、奥能登の公立4病院全てで人工透析患者を受け入れられるようになり、避難先で治療を受けている患者が地元に戻れる環境が整う。

 人工透析には1回当たり数百リットルの水が必要で、奥能登の公立4病院では地震発生直後から処置が行えなくなっていた。患者は2、3日に1回程度、透析を受ける必要があるため、自衛隊やDMAT(災害派遣医療チーム)によって水の通っている地域に搬送され、現在も約150人が治療を受けながら避難所やホテルで生活を送っている。

 4病院で人工透析を受けられるのは、自宅などから通院ができる人が対象で、各病院と患者が調整を行っている。

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