エンジェルス2連勝も“15打数無安打、1四球でOPS.063”のレンドーンは「ほとんど役に立たず」とエ軍メディア酷評「ベンチに座らせておくことができれば…」

ロサンゼルス・エンジェルスが調子を上げている。開幕から2試合は3ー11、4-13とボルティモア・オリオールズに大敗したものの、3戦目は4ー1で勝利し、続くマイアミ・マーリンズとの3連戦の初戦を7ー4で制して連勝した。

敵地で行なわれたマーリンズ戦は、先発のチェイス・シルセスが初回に四球と味方の失策に加え、3本の適時打を許して4失点。それでもシルセスは後続を断ち切って3回を投げ抜いた。4回以降はホセ・シスネロ、ホセ・スアレス、アダム・シンバー、マット・ムーア、守護神カルロス・エステベスとつないで、マーリンズ打線を無失点に封じた。

打線では主砲マイク・トラウトが輝いた。4回の第2打席でソロ本塁打を放つと、6回には2番ノーラン・シャヌエルに続く2者連続アーチ。2打席連続となった2本目は144メールの超特大弾で、4ー4と同点に追いつく貴重な一発となった。

8回には無死満塁から4番テイラー・ウォードが内野ゴロを打って3塁走者が生還。5ー4と逆転に成功すると、9回には7番ローガン・オホッピーの三塁打と8番ジョー・アデルの適時打で6ー4とし、さらには相手投手のボークで7ー4。終盤の追い上げで逆転勝利を飾っている。
この勝利には、エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』も歓喜した。「ファンは大喜びだ。トラウトが2本の本塁打を放てば、シャヌエルはかつて応援していたマーリンズ相手に今シーズン初のアーチを記録し、帰郷を特別なものにした。さらにアデルは9回に大きな盗塁を決めて、相手投手のボークで歩いて本塁に戻ってきた」と逆転勝ちした一戦を振り返った。

しかし、ひとりの選手には苦言を呈している。開幕から4戦連続で1番としてスタメン出場を果たしながら、ここまで15打数無安打、四球1、OPS0.63と散々な結果のアンソニー・レンドーンだ。7年総額2億4500万ドル(当時約268億円)という大型契約で2020年に加入しながら、毎年のように故障で長期離脱してきた“不良債権”で、ファンからの信頼は薄い。

同メディアは、「ほとんど役に立たず」とばっさり。「チームはこの2試合で希望の光を見せてくれた。あとはレンドーンをベンチに座らせておくことができれば本望だ」と、2連敗後に2連勝したエンジェルスにあって、まったく貢献できていないレンドーンを酷評した。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社