【中日】サヨナラ劇弾でバンテリンドーム沸騰 在名テレビ局も視聴率アップへあの手この手

劇的サヨナラ弾の細川に抱きつく立浪監督

バンテリンドームが沸騰した。細川成也外野手の人生初となる劇的サヨナラ弾で中日が2日の本拠地巨人戦に4―3で勝利。今季初勝利をもぎ取った立浪和義監督(54)は「去年と今年は違うんですよ。やれることをやっていけば今年は十分戦っていけると思います」と確かな手応えを感じている。

ヤクルトとの開幕3連戦で2敗1分けの〝最下位スタート〟となったチームだが、名古屋人の期待は例年以上に高かった。中京テレビが中継した3月29日の開幕戦は平均世帯視聴率が12・6%を記録。翌30日に東海テレビが中継したデーゲームの平均世帯視聴率は1時58分~午後5時までが7・7%だったが、午後5時から30分間、試合を中継した「ドラHOT+」の枠では11・7%と2桁を記録。また午後5時半からのニュース番組「FNN NEWS ONE」はサブチャンネルで中日戦を放送していたこともあって前週の4・6%から倍以上となる9・4%を記録している。

「中田翔選手の加入やオープン戦首位で名古屋でのドラゴンズへの期待はかなり高まっています。それだけに今年は各局とも中日関連情報にかなり力を入れているんです」(在名テレビ局関係者)。東海テレビでは今季、中日戦を28試合中継するが、ナイターでは中継開始前、デーゲームでは中継終了後のニュースの時間帯もサブチャンネルで試合を放送する。

またCBCの夕方のワイド番組「チャント!」では3月まで中日応援番組「サンデードラゴンズ」のMCだった若狭敬一アナウンサーがキャスターを務めることもあって新たにドラゴンズコーナーを設置。メ~テレ朝のワイド番組「ドデスカ!」でもこれまで以上にドラゴンズ情報に注力していく予定だという。

「地元のニュース番組でも中日を取り上げると視聴率に好影響が出るんです。これで優勝争いに絡めばさらにキラーコンテンツとなりますよ」(前出の在名テレビ局関係者)。細川のサヨナラ本塁打のような劇的なシーンが今後も続くようであれば、名古屋でのドラゴンズ熱はさらにヒートアップしそうだ。

(※数字はビデオリサーチ調べ、名古屋地区)

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