旧Sexy Zone菊池風磨 反発必至の〝新メンバー公募〟を押し切った切実な事情

timeleszの菊池風磨

Sexy Zoneから改名した「timelesz(タイムレス)」が、SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)で初めて新メンバーを公募することになり、ファンから反発を受けている。菊池風磨(29)は2日、自身のインスタグラムで公募の経緯を丁寧に説明したが、周囲は公募についてグループの生き残りをかけた苦渋の選択と受け止めている。

中島健人(30)が3月いっぱいでグループを卒業し、メンバーが3人になったことを受け、菊池は1日のライブ配信で「新メンバー加入オーディションを開催します」と発表した。年齢制限はあるものの、ジュニア(旧ジャニーズJr.)だけでなく一般からも広く公募する。芸能関係者は公募について「ファンの拒否反応はすさまじいものがあります。グループにはそれぞれの物語があり、ファンの思い入れも強いからです。それに、ジュニアから選ぶのであればまだしも、一般も含まれただけに拒絶反応が強い」と話す。

仰天の発表から一夜明けた2日、菊池はインスタのストーリーズを連続投稿し、ファンからの質問に丁寧に回答していった。

3人での活動は無理だったのかと聞かれ、「それは誰にもわからないことだと思います。可能性の話かなと思います!」と回答。「メンバー増員は、その可能性を上げるべく行う改革です」と説明した。中島の卒業とメンバーの増員はどちらが先に決まったかについては「正直、マリウスの卒業のタイミングから一人でずっと考えてました」と告白。マリウス葉は2022年いっぱいで芸能界を引退しており、少なくともこの時期には増員が頭にチラついていたことになる。公募を提案したのは「紛れもなく私」だ。募集人数には「数人」といい、「感覚的にそんなに多くないと捉えていただければ!」と増員は1人ではないことを明かした。

菊池らは、ファンから拒絶反応を示されるのは想定の範囲内だっただろう。ではなぜ、押し切ったのか。それは、4月から本格的に始動するSTARTO ENTERTAINMENT(スタート社)の方針にありそうだ。

芸能プロ関係者は公募について「ジャニーズ時代ならあり得ない選択」と指摘し、「スタート社は、グループの活動の方向性はそれぞれのグループに任せているよう。良くも悪くも自己責任です」と話す。確かにスタート社はマネジメント会社というよりエージェント会社だ。

スタート社としても今後は、若手グループを積極的に育成したい意向がある。

「デビュー間もない若手グループが優先的にプッシュされていくでしょう。となれば、タイムレスは事務所内での立ち位置が難しくなる。人気のあった中島が抜けたのだから、グループの人気減は確実視されます。新メンバーの加入でグループのパワーアップを図り、話題を振りまいて注目を浴びるのは大事なこと」(前出関係者)

一方で、新メンバーの公募を〝劇薬〟と感じるファンもいて、押し切った菊池には「焦りも感じられる」(同)という。

今のところ賛否で「否」が多いが、これからの活動で流れを変えたい。

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