「ひどい過大評価だ」久保建英の市場価値“アジア単独1位”に韓国メディアが異論!「キム・ミンジェはすぐ下落なのに、クボは不調でも下がらず」

ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』は先月、欧州主要リーグでプレーする選手の推定市場価格(市場価値)を一斉に更新した。

その結果、久保建英(レアル・ソシエダ)と並んでアジア人選手トップの6000万ユーロ(約96億円)だった韓国代表DFキム・ミンジェ(バイエルン)が5500万ユーロ(約88億円)にダウン。日本代表の22歳が単独トップとなった。

これに異論を唱えたのが韓国メディア『スポーツ朝鮮』だ。4月2日に、「日本のエース、クボがソン・フンミンやキム・ミンジェを超えてアジア1位。深刻な過大評価である理由」と題した記事を掲載。「クボが本当に6000万ユーロの価値を持つ選手と言えるだろうか」と疑問を呈している。

「クボがきちんとした評価を受けているかどうか疑問だ。ひどく過大評価されたという印象を消すことができない」

【PHOTO】華やかコスチュームでエール! アジアカップを彩った韓国女子サポを特集!
同メディアは「クボが大きな潜在能力を持った選手というのは否定できない事実だ。バルセロナとレアル・マドリーの両方が注目した才能で、4年前にすでに3000万ユーロの市場価値をマークしていた」としつつ、こう続けている。

「しかし、クボが再び3000万ユーロを突破するまでに、なんと3年がかかった。ビジャレアル、ヘタフェのレンタルで連続で失敗した後に市場価値も急速に下落し始め、マジョルカでの再レンタルでも活躍できなかった。2022年、一時は価値が750万ユーロまで下落した」

ソシエダ移籍後については、「本当に良い活躍をしたのは事実だが、上昇の程度が過度に高かった。2023年6月に2500万ユーロの選手が4か月で2倍の5000万ユーロまで上がった。昨年12月に6000万ユーロまで上昇した」と指摘している。

「現在、全世界のウインガーの中で、久保は16位の市場価値を誇る。若いほど成長できる余地があるため、市場でより高い評価を受けるのは理解できるが、過度の高評価のように見える。クボと同じレベルの選手がマーカス・ラッシュフォードとウスマンヌ・デンベレだ。すぐにモハメド・サラー、キングスレー・コマンのような世界的な選手たちを追いつく勢いだ」

記事はさらに、「2024年に入ってクボは不調だ。前半戦でリーグ戦6ゴール・3アシストをマークしたクボは、後半戦ではわずか1ゴール。アジアカップに出場したのを考慮しても残念な記録だ。そのアジアカップでいいプレーをしたわけでもなかった」と主張している。

「こんなに不振で、アジア1位の選手らしい姿を見せていなかったのに、クボの移籍金はそのままだった。3月の更新で全く下がらなかった。一方、シーズンを通してバイエルンで最も信頼できるセンターバックだったキム・ミンジェが数週間前にスタメンから追いやられると、市場価値はすぐに下落した」

『スポーツ朝鮮』は、久保と同い年のイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)が2200万ユーロである事実を引き合いに、こう疑問を呈している。

「PSGで24試合4ゴール・3アシストをマークしているイ・ガンインとソシエダで33試合7ゴール・4アシストのクボ、移籍金が2倍も違う選手だろうか。分からない差だ」

ちなみに、韓国代表の主将ソン・フンミンは31歳という年齢もあって、アジア人では3位の5000万ユーロとなっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社