できる営業が自身に不足していると感じるスキル、第1位は「IT・デジタルリテラシー」 /グロービス調査

グロービスが提供する定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」は、年収850万円以上の営業職332人を対象に、ビジネススキルに対する意識や行動に関する調査を実施した。

<調査概要>

  • 調査期間:2024年3月7日~3月8日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:営業職の20~50代男女(年収850万円以上)
  • 調査人数:332名
  • モニター提供元:日本ビジネスリサーチ

営業職においてもっとも重要なスキルは「コミュニケーション」

営業において重要だと考えるスキル・知識をたずねたところ、「コミュニケーション」という回答が71.4%ともっとも多かった。次いで「論理思考」が47.9%、「マーケティング」が42.8%、「データ分析」が37.7%、「組織マネジメント・リーダーシップ」が34.9%、「経営戦略」が30.4%という回答になった。

ビジネススキル向上の目標、半数近くが「顧客・所属組織への貢献」

自身のビジネススキル向上のために、どのような目標設定をしているのか質問したところ、1位が「顧客への貢献」(48.2%)という結果になり、3位に「チームや組織への貢献」(41.3%)がランクインした。

自分に不足していると思うスキル1位は「ITスキル・デジタルリテラシー」

今回調査対象とした営業職に、自身に不足していると考えるスキル・知識をたずねたところ、「ITスキル・デジタルリテラシー」が29.8%でもっとも回答を集めた。また、「データ分析」が25.3%、「経営戦略」が23.8%、「マーケティング」が22.6%という回答になった。

さらに、自身に不足しているスキルや知識の向上のために、行動を起こしているかについても聞いてみたところ、「いいえ」と回答したのが56.3%という結果になった。

場所や時間を選ばない学習方法が上位に

前問でスキルや知識向上のために行動を起こしていると回答した145人に対し、どのような行動をとっているかたずねた。「書籍、動画、音声コンテンツなどでの学習」が44.1%でもっとも多くなり、次いで「各種メディアのニュース、記事などからの情報収集」が37.9%となった。

スキルや知識向上のために行動を起こしていると回答した人に対して、スキルや知識向上のための障壁となる問題をたずねたところ、「時間を確保できない」が44.1%でもっとも多くなり、「どういう手段が良いかわからない」22.8%という、学習手段に関する回答が続いた。また、「会社(上司含む)が、スキル・知識の向上を評価をしてくれない」が20%、「会社(上司含む)からのサポートが不十分である」が19.3%という回答になった。

スキルアップのための行動が起こせない理由

スキルや知識の向上のために行動を起こせないと回答した187人に対し、行動に移せない理由を具体的にたずねた。その結果、すでにスキルや知識を習得するための行動をしている人の多くが障壁として挙げた項目と同じく、「時間を確保できない」が40.6%ともっとも多くなった。次いで「どういう手段が良いかわからない」が24.1%、「何を行うのが良いかわからない」が23.5%という学習手段・学習領域に関する問題も上位に挙がった。

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