米、ガザ支援団体職員死亡に「激しい憤り」 イスラエル空爆を非難

[ワシントン 2日 ロイター] - 米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は2日、パレスチナ自治区ガザで支援活動を行う慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員7人がイスラエルの空爆で死亡したことに「激しい憤り」を感じていると述べ、空爆を非難した。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官によると、バイデン大統領はWCKの創設者であるスペイン出身の著名シェフ、ホセ・アンドレ氏に哀悼の意を伝えると同時に、支援活動に従事する人々を保護する必要性をイスラエル側に明確に示すと表明したという。

イスラエル軍の空爆で死亡した職員はパレスチナ人のほか、オーストラリア、英国、ポーランドの市民や米国とカナダの二重国籍者が含まれる。イスラエルのネタニヤフ首相は、意図しない出来事で「悲劇的」とし、イスラエル軍が独立した調査を行うと表明した。

また、ブリンケン米国務長官は2日、訪問先のパリでフランスのセジュルネ外相と行った共同記者会見で「支援活動に従事する人々が重大な危険にさらされるような状況はあってはならない」とし、「イスラエル政府と直接この件について協議し、迅速かつ徹底的で公平な調査の実施を求めた」と述べた。ただ、この件について直接的にイスラエルを非難することは控えた。

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