「紅こうじ」で体調不良5人増え7人に 1人は一時入院 群馬県内

 小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」成分入りサプリメントを巡る健康被害で、群馬県と前橋市は2日、県内で体調不良などの報告や相談が計7人になったと明らかにした。3月28日時点では前橋市内の医療機関に入院した1人と、桐生保健福祉事務所に相談した1人だったが、5人増えた。

 県によると、新たに分かったのは太田、館林の両保健福祉事務所管内の2人で、同社が所在する大阪市から情報提供があった。2人とも医療機関を受診後に回復したが、館林管内の1人は一時入院したという。

 前橋市保健所によると、新たに相談のあった3人はいずれも本人からで、体調不良を訴え医療機関の受診を続けている。以前に医療機関から報告のあった1人は、2日時点も入院しているという。

 計7人は、自主回収の対象となっている健康食品を摂取していたとみられる。県、前橋市とも体調不良との関係が分かっていないとして、摂取した食品名や症状は明らかにしていない。

 前橋市と同様に独自の保健所を持つ高崎市保健所は、2日時点で相談は寄せられていないとしている。

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