福井県内みそ店が不正アクセス被害、セキュリティーコード含むクレカ情報5400件漏えいか 個人情報9万件も

 みそ製造・販売のマルカワみそ(福井県越前市)は4月2日、公式サイトが不正アクセスを受け、会員登録した約9万人の氏名など個人情報と、顧客のクレジットカード情報約5400件が漏えいした可能性があると発表した。一部のカード情報が不正利用された可能性があるとしている。

 同社ホームページによると、漏えいした可能性があるのは会員登録した8万9673人の氏名や住所、電話番号などと、サイトでカード決済するなどした4851人の名義人やカード番号、セキュリティーコードなどクレジットカード情報5447件。原因はシステムの脆弱(ぜいじゃく)性を突かれたためとしている。

 同社は昨年11月6日、カード会社から情報漏えいの可能性があるとの連絡を受け、サイトでのカード決済を停止。第三者機関の調査を経て12月20日、情報漏えいの可能性があると確認した。既に越前署に被害届を提出している。

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 公表が遅れた理由について「不確定な情報の公開は混乱を招き、お客さまへのご迷惑を最小限に食い止める対応準備を整えてからの告知が不可欠であると判断した」としている。顧客にメールや文書での説明を始めており「事態を厳しく受け止め、再発防止の対策を講じていく」とコメントしている。

 問い合わせは同社相談窓口=フリーダイヤル(0120)377334(午前9時~午後6時)。

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