環境省/新庁舎がZEB Ready取得、建材一体型太陽光パネル国内庁舎で初採用

環境省は2日、旧郵政本社ビル(東京都千代田区)を全面改修し整備している新庁舎がZEB Readyの認証を取得したと公表した。複層真空ガラスの採用により、断熱を徹底。最先端の高効率空調や自動制御設備を導入する。国内の庁舎で初めて建材一体型を含む太陽光発電パネルを設置。木材の積極利用や外構部での環境配慮型コンクリートの使用などにも取り組む。移転時期は2027年度を予定している。
新庁舎は地下2階地上13階建て延べ5万0507平方メートルの規模。同省は改修に当たり、環境行政の旗振り役にふさわしい庁舎とするため、可能な限り環境性能の高いランクを目指し、整備を委託した国土交通省と調整を重ねてきたという。
環境省は移転時期をこれまで「25年度以降」としてきた。同省や入居する原子力規制庁の体制強化に伴い、新庁舎の平面計画の変更や空調・配電設備の増強が必要になったため、資機材の調達期間が必要となり、移転時期が後ろ倒しになった。

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