米「関与せず」、シリアのイラン公館攻撃 イスラエルから事前通告なし

[ワシントン 2日 ロイター] - 米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は2日、イスラエル軍戦闘機によるものとみられるシリアのイラン大使館攻撃について、米国は「何ら関与していない」と言明した。

イランが米国の責任を追及していることについても「ばかげている」として退けた。

1日にシリアの首都ダマスカスのイラン大使館周辺で起きた攻撃では、軍上級司令官ら7人が死亡した。イランのアブドラヒアン外相は米国の利益代表部を務めるスイス大使館の担当官を呼び出し、シリアのイラン大使館に対する攻撃に関して米政府の責任を追及。さらに、イランのライシ大統領はイスラエルに対して報復すると表明した。

イスラエルは攻撃について公式にコメントしていない。

米国防総省のシン報道官は、イスラエルからダマスカスのイラン公館攻撃に関する事前通告はなかったと明らかにした。また、イランには、米国が関与していないことを個別に伝えているとも述べた。

当局者2人によると、イスラエルは攻撃の直前にシリアで作戦を行うと米国に通告したものの、標的などの詳細については明確にしていなかった。当局者の1人は「米政府に情報が伝わる前に攻撃はすでに始まっていた」と述べた。

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