愛子さま初出勤で注目“女性皇族の進路”…デフォルトは大卒後の留学だがマイペースな佳子さまの例も

日本赤十字社に入社し、思いを述べられる天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(C)共同通信社

4月1日、紺のスーツ姿で日本赤十字社に初出勤された天皇家の長女、愛子さま。清家篤社長から人事異動通知書を交付された愛子さまは、公務と両立しながら同社の「青少年・ボランティア課」で嘱託社員として勤務される。

愛子さまが勤務される同課は、06年から12年まで同社に嘱託社員として常勤されていた三笠宮家の瑶子さまもかつて配属されていた部署。瑶子さまもそうされていたように、愛子さまも電話受けやコピー機の用紙交換などをされるほか、同僚とのランチやアフター5も経験されると見られている。

愛子さまは大学卒業後、海外留学や大学院への進学を選ばれず、少しでも社会貢献ができればという思いから日本赤十字社への就職を決められたと言われているが、大学卒業後の女性皇族の進路は多種多様だ。

「学部の延長で研究したいテーマがある場合など、海外の大学院に進学されるのが定番です。日本美術への造詣が深いことで知られる三笠宮家の彬子さまは、学習院大学ご卒業後、英オックスフォード大学で日本美術史を専攻され、同大学院で博士号を取得されています。小室圭さんと結婚された眞子さんも、学部時代からイギリスで美術史などを学ばれ、国際基督教大学(ICU)ご卒業後にレスター大大学院に進学し、修士号を取得しています。成年皇族になると、単独公務が増え、いくつかの団体の役職に就任されるケースも多くなります」(皇室ジャーナリスト)

佳子さまはニートと揶揄されたことも

高円宮家の承子さまの場合、05年に学習院女子大学を中途退学後、進学されたエディンバラ大学を08年に中途退学した後、早稲田大学国際教養学部に編入学されている。27歳で早大を卒業後、宮内庁は「進路についていろいろお考えになっておられる」と発表したが、日本ユニセフ協会の常勤嘱託職員として勤務し、ご活躍されている。

異例のケースと言われたのが、秋篠宮家次女の佳子さまで、姉の眞子さんも卒業されたICUを19年3月にご卒業後、オーストリアやハンガリーなどヨーロッパに初の外国訪問をされた。しかし、21年になって眞子さんから引き継いだ日本工芸会総裁就任のほか、全日本ろうあ連盟に非常勤嘱託職員として就職されるまで、海外の大学院への留学や就職はおろか、いずれの役職にも就かれていなかった。

「大学ご卒業後に進学も就職もされなかったことから、ニート状態と揶揄されたこともありました。その期間にコロナ禍になったため、少々かわいそうな言われ方でしたが、そのあたりはそれぞれの家の考えもあってのことと思われます。ご自身の意志で就職を決められたという愛子さまですが、日本赤十字社は雅子さまが名誉総裁に就かれているという安心感もあると思います」(前出・皇室ジャーナリスト)

皇室の役割を「国民と苦楽を共にしながら務めを果たすこと」とご認識されているという愛子さま。社会人デビューされた愛子さまのお出ましを望む声は多く、公務への期待も大きい。

© 株式会社日刊現代