富山県砺波市のチューリップフェア、5割開花で開幕へ

定例会見でチューリップフェアについて説明する夏野市長=砺波市役所

 富山県砺波市の夏野修市長は2日の定例会見で、同市で23日~5月5日に開かれる2024となみチューリップフェアについて「2月は暖かかったが、その後は寒くなったので、5割の開花で初日を迎えられそうだ」と説明した。温暖化の影響で開花時期が年々早まっており、昨年は開幕前に暖かい日が続いたため開幕初日に「満開宣言」を出す異例の対応を取った。

 2月に気温が高い日が続いたため、開花調整用の遮光ネットは昨年より12日早い同16日に設置。だが、3月に入り冷え込み、昨年よりは開花は遅くなる見通しという。

 市長は、北陸新幹線敦賀開業で北陸への注目が高まっていることに加え、能登半島地震による北陸への観光客数の減少は見られないと説明。「予約状況は順調で来場者30万人以上を目標に頑張りたい。春を象徴する花のイベントとして北陸の元気をアピールする」と意気込んだ。

 市報に折り込んでいる無料招待券は、不適切な使用や転売を防ぐため今年から住所や氏名を書き込む欄を設け、利用状況や配布効果を調査するとした。

 世界のカブトムシ・クワガタムシ展(5月3~5日)や「空飛ぶクルマ」特別展示会(同)の併催のほか、パノラマテラスに展望デッキを整備することやサテライト会場を庄下、高波、鷹栖、太田のほ場4カ所に増やすことも説明した。

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