「ヘディングの危険性を若者に教えるべき、7歳の息子にはヘディングさせない」脳震盪経験者のヴァランが訴える

近年、サッカー界で問題視されるようになってきたヘディングによる頭部へのダメージ。

元フランス代表DFラファエル・ヴァランも、身体にダメージを負ったと明かしたようだ。マンチェスター・ユナイテッドでプレーする彼は、『L'Equipe』でこう話していたそう。

「7歳の息子はサッカーをしているが、ボールをヘディングしないようにアドバイスしている。自分としては極めて重要なことだ。

すぐに外傷にならなかったとしても、長期的に衝撃が繰り返されれば有害な影響が出ることは分かっている。

個人的には自分が100歳まで生きられるのかは分からないが、自分の体がダメージを受けたのは分かっている。ヘディングの危険性を全てのアマチュアサッカーや若者たちに教える必要がある。

(2014年W杯の)ナイジェリア戦は最後までプレーしたが、オートパイロットモードだった(自己認識がなく体が勝手に動く状態)。

スタッフたちは次の試合に間に合うかを心配していた。自分は弱まっていたが、最終的にはプレーしたし、いい出来だった。もう一度頭を打っていたら、どうなっていたかは分からない。

最高レベルでプレーしている僕らは痛みに慣れているし、戦士やタフガイみたいに身体的強さのシンボルのようになっている。だが、これら(脳震盪)は目には見えない症状なんだ」

ヴァランは2014年ワールドカップや2020年のUEFAチャンピオンズリーグ(レアル・マドリー対マンチェスター・シティ戦)で脳震盪を起こしながらもプレーしていたという。

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頭部へのダメージを実感しているため、ユース年代でヘディングの危険性を周知すべきと感じているようだ。

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