赤西仁の変わらぬ影響力 CM出演、京本大我とツーショット公開……次なる活動へ高まる期待

マクドナルドの新テレビCMに突如登場して話題を集めた赤西仁。新CMの放送は4月2日からスタートした。昨年は7月に、自身の独立10周年を記念したライブ『JIN AKANISHI 10th Anniversary Live 2023』のほか、ファンクラブ会員に向けたツアー『JIN AKANISHI FAN CLUB TOUR 2023 "YELLOW NOTE"』と、日本で精力的な音楽活動を行った。そして昨年末にはバラエティ番組にゲスト出演して注目を集めるなど、改めて赤西の存在感を感じた。

2023年12月17日、赤西はかつて同じ事務所に所属していた中居正広がMCを務める『まつもtoなかい』(フジテレビ系)にゲスト出演。地上波バラエティ番組に出演するのは10年ぶりのことだった。

赤西は「めちゃくちゃ会いたくて。10年間ずっと会いたかったんですよ」と中居との対面を熱望していたことを明かした。かつて事務所の後輩として、中居がMCを務める音楽番組にグループ時代から度々出演していた。ソロに転身してからも音楽番組や作品を通して赤西を見守っていた中居は、「ひとりじゃないともう間に合わなかったタイミングと、(赤西自身が)やりたいことの音楽が今の会社とグループではできないねと僕は思った」と、当時は独立という前例がなかったこと、ソロに転身した当時の彼の心境を代弁するように語り、独立後も人伝いに渡していたというお年玉に込めた思いも告白した。

久しぶりの地上波出演で、ただでさえ饒舌なタイプではない赤西だが「うーわ、超嬉しいです、マジで」と言葉を噛みしめるように目を閉じ、頬を少し緩ませて「これカットしないでくださいよ!」とカメラに訴えていた姿が印象的だった。

かつてのグループのメンバーについて話が及ぶと、現在は交流はないとしつつも、中居から「新しくやろうかなって時に入ってきたりしない?」と聞かれると、赤西は「します」と回答。「ふわっとするけど、でも今じゃないかな……」「やったら面白いかなと思います」とケンカ別れしたわけでもない元メンバーたちと、いつかこの先の将来で共演する日が来なくもないことを語った。

前述した昨年7月に開催の独立から10年を記念して行われたライブで、筆者は、代々木第一体育館というソロとしては大きなステージに立つ赤西の姿が、アーティストとして積み重ねてきた10年という時間がどういうものだったのかを物語っていたように感じた。ライブには山田孝之や錦戸亮らが駆けつけるなど、変わらぬ友情も見られた。赤西はシンプルな衣装でありながら堂々たる存在感を放ち、鮮やかな照明による演出に照らされる中、その立ち姿からも彼のアーティストとしての充実度、この10年を濃密な時間として過ごしてきたことが伝わってきた。

公開されたマクドナルドの新CMでは、言葉こそ発しないものの変わらぬ存在感を発揮していた。海風に吹かれながら考えごとをする様子の赤西に、俳優の堺雅人が「やりたいこと見つかりました?」と問いかける。その後も堺の言葉が続き、「まず、行ってみましょう」という誘いに心が動いた様子で、赤西は大きく瞬きをすると表情を変えて動き出した。佇まいから心情を伝える、俳優・赤西仁は健在だった。

また、3月24日にはSixTONES・京本大我のXに登場したことでも話題になった。京本は「今日は仁くんとランチ~ 実は数年前から仲良くさせてもらってます」というテキストと共に、ピースサインの赤西と京本が映ったツーショットを公開。これには“いいね”が22万件もついたほど、古くからのファンはもちろん、突然の、そして意外なツーショットに驚かされた人も多かったことだろう。

アイドルグループでの活動を経て、現在はアーティスト・俳優として国内外で活躍、実績を残してきたパイオニア的存在の赤西。かつて日本のドラマシーンをはじめ、赤西主演映画『BANDAGE バンデイジ』(2010年公開)では、音楽プロデューサー・小林武史が監督を、プロデュースと脚本には岩井俊二が参加し、音楽×映画を融合させた作品にも出演してきた。『まつもtoなかい』でも触れていたように、かつてのグループメンバーやかつての事務所の先輩・後輩との共演をはじめ、ドラマや映画など、日本での活動が待ち遠しい。今年7月で40代に突入する彼のこれからに期待が高まる。

(文=柚月裕実)

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