71歳、スキー指導員検定に合格 岩手県内最高齢、盛岡の山本さん

県内最高齢で公認スキー指導員検定に合格した山本和良さん

 盛岡市みたけの山本和良さんは、岩手県内最高齢の71歳で公認スキー指導員検定に合格した。半世紀かけて技術を磨き、病気発症後も諦めずに「四度目の正直」で果たした。「やっとお世話になった方へ恩返しができた」と胸をなで下ろす。

 雫石町の網張温泉スキー場で2月に開かれた、全日本スキー連盟による検定会。筆記の理論テストと滑走8種目の実技が2日間にわたって行われた。過去3度の受験で苦手だった基本的な滑走プルークボーゲンを克服し、「手応えはあった」と見事合格した。

 同町出身で、スキーは就職後に本格的に始めた。神奈川県の製薬工場に勤め、毎週のように長野県の白馬八方尾根スキー場に通い、27歳で検定1級に合格。勤続20年の節目にスイスの山に行き、スケールの大きさ、アルプスの山々や趣のある建築など「目に見えるもの全てが絵画の世界だった」と夢中になった。

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