国際ボクシング協会の訴え棄却 スポーツ仲裁裁判所

スイス・ローザンヌのスポーツ仲裁裁判所本部

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2日、国際オリンピック委員会(IOC)による統括競技団体の承認取り消しを不服とした国際ボクシング協会(IBA)の訴えを棄却したと発表した。組織運営などが問題視されたIBAがIOCの定める条件を順守していなかったと判断した。

 昨年11月、IBAのクレムレフ会長(ロシア)は、訴えが棄却された場合はCASが本部を置くスイスの連邦最高裁判所に上訴する可能性を示唆。IOCは今年3月、2028年ロサンゼルス五輪で保留扱いとなっているボクシングについて、実施競技入りへ向けて新たな統括団体の設立を条件に挙げた。(共同)

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