“不適切発言”で川勝知事辞職表明 対立する自民会派「選挙に向けた対応加速」 立民県連顧問には直前に後継打診=静岡

不適切発言が問題視された静岡県の川勝平太知事は4月2日、6月の県議会をもって辞職する意向を示しました。

【写真を見る】“不適切発言”で川勝知事辞職表明 対立する自民会派「選挙に向けた対応加速」 立民県連顧問には直前に後継打診=静岡

<静岡県 川勝平太知事>
「6月議会をもって職を辞そうと思います」

川勝知事は2024年度初日、4月1日の新規採用職員への訓示の場で、「県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、物を作ったりということと違って、基本的に皆様方は、頭脳、知性の高い方たちです」と話し、職業差別とも受け取れる発言をし、県には批判が殺到していました。

2日夕方、川勝知事は報道陣の取材の中で「不愉快な思いをした人がいたら誠に申し訳なく思う」と謝罪した上で、辞職の意向を示しました。

県議会で度々、知事の不適切発言を追及をしてきた自民党会派は。

<自民改革会議 増田享大代表>
「(差別的発言の)対応を協議しようと思っていた矢先でしたので、非常に驚いています。」
Q自民党として選挙に向けた擁立というのは?
「早めの対応というところで去年から準備のための会合は進めてきたので、まずは加速化するということ」

関係者によりますと、川勝知事は辞職表明の直前に立憲民主党静岡県連の顧問を務める渡辺周衆議院議員に連絡し、「リニア問題も目途が立った。あなたに電話するつもりだった。(次の選挙を念頭に)やってくれませんか」と打診していたということです。

© 静岡放送株式会社