先輩ママ・パパ教えて! 読み聞かせをしてよかったこと、効果があったこと

引用元:Ryuichi Sato/gettyimages

●4月3日は「読み聞かせの日」

「よ(4)」「み(3)」(読み)の語呂合わせから。読み聞かせ文化のさらなる普及と振興を目的に、4月3日は「読み聞かせの日」。
誰もが朗読の客観的評価を受けられ、明確な目標設定をして上達に励むことが出来るよう、『朗読検定』『読み聞かせ検定』などを実施している一般社団法人・日本朗読検定協会が制定しました。

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読み聞かせはお勉強ではなく、ママ・パパとの絆を築く時間

読み聞かせは子どもにはもちろん、ママ・パパにとっても子どもとのコミュニケーションのひとつとなり、親子の幸せな時間にもなりますよね。
口コミサイト『ウィメンズパーク』でも、多くのママ・パパが読み聞かせを習慣にしているようです。

「忙しい時や、寝る前の読み聞かせで早く寝て欲しい時など、ちょっと面倒になる日も…。それでも、どんな子育て本にも読み聞かせは大事です!と、耳にタコができるほど書いてあるのでとりあえずがんばっていますが、半ば強迫観念のもと続けている感もなきにしもあらず」

そこで、読み聞かせのモチベーションを上げるために、子どもがすでに成長して読み聞かせを卒業した先輩ママ・パパに、読み聞かせをがんばってよかったことや、こんな効果があったことを聞いてみました。

「小学校6年生まで寝る前の読み聞かせをしました。特別国語の成績が良いというわけではありませんが、本は大好きになりました」

「中学の国語は解法のテクニックも必要なので読み聞かせだけで伸びることはないように思います。でも、家庭学習に取り組む姿勢は、読み聞かせをしている方が国語に入り込みやすい気がします」

「読書習慣がついただけでも、私は読み聞かせを続けて良かったと思ってます!」

読み聞かせをすることで、幼い子どもでも本の中の世界がどれだけ楽しいものかを知ることができ、本が好きになっていく効果はあるようですね。

「読み聞かせをすると頭が良くなるなど短絡的に成果を期待するのは禁物。私は、読み聞かせはお勉強ではなく、母子の楽しい時間で、そういう体験から、ママが自分のことを大好きでいてくれることを感じて自信を持ち、自立していける心の基礎を作れたように思っています」

「読み聞かせって、子どもがその絵本を目で見ながら、耳から入る親の声のお話を聞いて、学力や平仮名ではなくて、心というか情緒を養うものだと思っています。ずっと後になって効果?が出てきたように感じます」

読み聞かせで、ひらがなを覚えさせたり、読解力をつけさせたいと思ってはいけないと、先輩ママたちからのダメ出し多数。
どうせ読むならと、つい欲を出してしまうことに、反省です…。

「悲しいかな、目に見えた効用というものは一切ありません。それでも、読み聞かせをしてよかったと思っています。二十歳を過ぎた今でも、読み聞かせた絵本についての会話ができ、共通の基盤があるというだけでも良かったです」

「中高生の息子が二人。読み聞かせをしたことで『あの時こんな本読んだよね』『あの本の場面と似てるね』とか、子どもの頃には言葉で表現できなかった感想を聞くことができたり。親と話をしなくなる中高生の息子との共通の話題は貴重です」

読み聞かせで、ママ・パパと子どもが一緒に楽しい時間を過ごした思い出が、後になって親子の関係性に良い影響が出てくるようですね。
読み聞かせは、親子の信頼関係を築くための最短な方法なのかもしれません。
だから、育児書は読み聞かせを推奨しているのでしょうね。

ある読み聞かせの講習会では、子どもに感想を強要しないのが原則だと教えられました。読み聞かせの後、子どもは時間をかけて、物語の世界を広げていくので、聞いてすぐに言語化すると、そこで広がりが止まってしまうとか。
もし、子どもの方から自発的に何かを話し出したら熱心に聞いてあげればいいそうです。そんなスタンスで今夜も絵本を読んであげてください。
(文・井上裕紀子)

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■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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