浦和戦から怒涛の5連戦、クラモフスキー監督にとっては天国か地獄の分かれ道になるか【FC東京】

J1リーグの5試合を終えて1勝2分2敗の15位。ここまでFC東京は波に乗れず、苦しんでいる印象だ。「リーグ優勝が目標」と明言しているので、なんとももどかしい結果と言えるだろう。

ただ、当然ながら巻き返しのチャンスは十分にある。ファン・サポーターのハートをガッチリと掴むうえで、まずは浦和(4月3日)、鹿島(同7日)と戦うホーム2連戦、さらに同じ首都クラブである東京V(4月13日)、町田(4月21日)と激突する2連戦は絶対に落とせない。いや、5節までの遅れを取り戻す意味で、勝利が必須だ。

4月17日にはYS横浜とのルヴァンカップもあるので、5連戦となる。しかも鹿島戦では、キーマンの荒木を契約上起用できない(鹿島からレンタルのため)。そのうえ、パリ五輪のアジア最終予選を戦うU-23日本代表のメンバーに松木らが選ばれる可能性もあるため、この5連戦はまさに総力戦となる。

川崎との多摩川クラシコでは1トップの荒木とトップ下の松木を抑え込まれて完敗を喫した。この反省を踏まえて、浦和戦はどんなオーダーで望むのか。クラモフスキー監督の腕の見せどころとなる。

相手のプレスをどう回避し、荒木、松木に良い形でボールを入れられるかが、浦和戦ではポイントのひとつになるだろう。現状、もっともゴールの匂いがするのは荒木にボールが渡った時。サイドからのクロスを含め、このテクニシャンに如何に合わせるか。守備陣がそこまで整備されていない状況で白星を掴むには、守り切るよりも攻め切るスタンスが何より重要だ。

浦和戦からの怒涛の5連戦、クラモフスキー監督にとっては天国か地獄の分かれ道になるか。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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