社会人の基本学び職場に 地元企業の新入社員向け研修会 三十三総研・三重

【地元企業の新入社員に対し社会人としての心構えについて話す福井氏=四日市市安島1丁目で】

 【四日市】三十三総研は2日から12日まで、三重県内を中心に「新入社員研修会」を開催している。新入社員が社会人としての基本的なものの考え方・行動の仕方を学ぶことで職場にいち早く順応してもらうことを目指して毎年開催しており、本年度で28年目。同総研のコンサルティング部員が講師を務め、三十三銀行の取引先をはじめとする地元企業の新入社員が対象。同総研によると、四日市、津、松阪、伊勢、名古屋の5会場にのべ330人が参加予定。

 2日は、四日市市安島1丁目の四日市市地場産業振興センターで開催し、県北勢地域の企業に入社した新入社員22人が参加。同総研コンサルティング部リーダーの福井慎吾氏が講師を務め、参加者は熱心に講義を受講していた。

 福井氏は、学生と社会人との違い▽社会人に求められるもの▽自己啓発の重要性の認識―などについて解説。社会人に求められるものとして、「知っているだけ」では「知らない」のと同じ▽「待ちの姿勢」では仕事は回ってこない▽「自己の管理」は自己責任―を挙げ、「社会に出ると正解がないことが多い。自分で考えて答えを出さなくてはいけない」とした。

 さらに、新入社員にできることとして、職場を明るくすること▽職場の規律を正すこと▽先輩の能力アップにつながる▽既存の問題点を浮かび上がらせること―を挙げ、①目的意識②コスト意識③品質意識④時間意識⑤顧客意識⑥協力意識―を持ち続けることの重要性についても話し、「私はビジネスの場で出会った人の数は多い方だが、出会った人でビジネスマナーができていない人はほとんどいない。最低限のマナーは身につけてほしいし、これはと思ったことはメモして、学んだことを行動に移してほしい」と参加者に呼びかけていた。

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