静岡県知事の辞職表明受け 45歳衆院議員の「過ちを認めて腹を切る姿勢は立派」に疑問の声

川勝平太知事【写真:(C)産経新聞社】

知事「切り取りだ」で視聴者「過ちは認めてなかったはず」

静岡県の川勝平太知事(75)が2日、自身の不適切発言を釈明した後、6月の県議会終了後に辞職する意向を示したことについて、日本維新の会の青柳仁士衆院議員(45)が3日、Xを更新し、「立派」との見解を示した。

「知事として(人として?)最悪な発言をした事は咎められて当然ですが、保身ばかりで責任を取らない政治家が多い中、自ら誤ちを認めて腹を切る姿勢は立派だと思います」

川勝知事は1日、静岡県新入職員の入庁式で「実は静岡県、県庁というのは別の言葉でいうとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね」と職業差別とも受け取れる発言をした。その映像はテレビの全国ネットでも放送され、大問題になっている。

川勝知事は翌2日には、報道陣を前に「職業に貴賤(きせん)はない。(県庁の仕事は)ものづくりとは違う仕事なので、知性を磨いていかないといけないという意味だった。不愉快な思いをされたとすれば申し訳ない」などと釈明。その上で「(報道は発言の)切り取りだ」「こういう風潮に憂いを持っている」などと話し、6月の県議会閉会後に辞職する意向を示した。

この経緯も踏まえ、青柳氏の投稿については「過ちは認めてなかったはず」「立派と言えるほどのものではないと思うけどな」などの指摘がされている。

川勝知事は2009年の静岡県知事選で初当選し、現在4期目。JR東海が進めるリニア中央新幹線について、「工事によって大井川の水が減る可能性がある」などと、環境破壊の懸念があるとして静岡工区の着工に反対の姿勢を取り続けてきた。そして、今年3月、JR東海は同工区が着工できないことから品川―名古屋駅間の27年開業を断念すると表明した。また、川勝知事は「(御殿場市には)コシヒカリしかない」「磐田は浜松より文化的」など、不適切発言の多さを指摘されていた。ENCOUNT編集部

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