キックオフ新方式に期待するカウボーイズCBグッドウィン、「楽しくなりそうだ」

ダラス・カウボーイズのC.J.グッドウィン【AP Photo/Michael Ainsworth】

NFLは2024年シーズンにフィールドに大きな影響を与える可能性があるルール変更をいくつか実施。その中には、全試合における最初のプレーも含まれている。

今シーズン、キックオフは大きく様変わりしそうだ。リーグはリターンの増加を期待しつつ、XFLで最初に採用された新しいキックオフ方式を導入。それにより、近年はほとんど形骸化していたプレーに動きが戻ってくるはずだ。

リターナーだけではなく、ダラス・カウボーイズのコーナーバック(CB)C.J.グッドウィンのように、他の主力スペシャルチーマーも今回の変更を楽しみしている。

チーム公式サイトによると、グッドウィンは「正直、俺はルール変更を気に入っている」と話したという。

「ボーンズ(カウボーイズのスペシャルチームコーディネーター、ジョン・ファッセル)が、このルールが変更されることに特別興奮しているのは知っている。このルール変更を想定して、トレーニングキャンプで実際にドリルをやったこともある。フィールドを駆け抜けるスピードもそうだけど、エンドゾーンからボールを蹴り出すときにはデッドタイムが多くあるから、試合に多くのアクションが戻ってくるはずだ」

ダラスにはケボンタエ・ターピンというリターナーがいる。近年は選手の安全性を重視したルールによって、キックオフでビッグプレーを生み出せる可能性が低くなっているが、ターピンはそうした中でも注目を浴びる方法をすでに見つけている。つまり、カウボーイズが新方式の可能性にもっと興奮していてもおかしくない。グッドウィンのような選手――ガナーとしての役割を見出したディフェンシブバック(DB)――は自分たちにもビッグプレーを生み出すチャンスがあると分かっている。

新ルールは、キックカバレッジユニットとリターンチームの距離をなくすことで、キックオフの安全性を高めると同時に、フェアキャッチをなくしてリターンを奨励することで、より多くのアクションを生み出すことを意図している。少なくとも、そこでは各ユニットの能力が試されることになるだろう。リターンチームがうまく仕事を遂行すれば、旧方式では不可能ではないにせよ可能性が低かった、貴重な追加フィールドポジションを得ることができる。一方で、カバレッジユニットがうまく仕事を遂行すれば、相手オフェンスを敵陣の深い位置にとどめたり、ターンオーバーを強いたりすることが可能だ。

グッドウィンは「今年はリターンが増えることを期待している。そうなれば全員のプレーが増えるし、キックオフでファンブルを強いることもできる。つまり、この側面で試合を変えられるということだ」と語り、「俺たちはそれを楽しみにしている。楽しくなりそうだ」と続けた。

確かに、楽しいだろう。XFLと、XFLとUSFLが合併して創設されたUFLは、この方式で試合が変わる可能性があるということをすでに証明している。

この秋から、その新方式は大きなリーグで採用される。NFLでプレーする者にとっては待ち遠しいだろう。

【RA】

© NFLJapan.com