複数回はねられたか 福島県郡山市の男性ひき逃げ事件 殺人未遂容疑も視野

 福島県郡山市大槻町の県道で1日未明に起きた重傷ひき逃げ容疑事件で、右腕や肋骨(ろっこつ)を折るなどの重傷を負った同市田村町の職業不詳男性は、逃走した車両に現場付近で複数回はねられた疑いがあることが2日、関係者への取材で分かった。逃げた容疑者は男とみられ、男性と面識があった可能性がある。何らかのトラブルが発端になったとみて郡山署が県警本部組織犯罪対策課や交通指導課などと慎重に調べている。

 関係者によると、男性の腹部などには路面に引きずられた痕跡などが複数あり、現場の状況などからも何度かはねられた可能性が高いという。顔には打撲痕、やけどのような痕があった。同署などは逃げた男の行方を追うとともに、殺人未遂などの疑いも視野に捜査を進めている。

 付近の防犯カメラの映像などから、車両は中心市街地のある東方に逃走したことも判明した。

 1日未明、複数の男が「ひき殺してやるって言ったよな」「誰に向かってもの言ってるんだ」などと怒鳴り合う声を現場付近の住民が聞いている。

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