桜並木がお出迎え MR吉井駅 薄ピンク色と列車のコラボ 長崎・佐世保

見頃を迎えた桜が列車を出迎える=佐世保市、吉井駅

 長崎県佐世保市吉井町にある松浦鉄道(MR)吉井駅周辺の桜並木が見頃を迎え、花見客や写真愛好家らが、薄いピンク色の花と列車のコラボを楽しんでいる。
 桜は吉井町制50周年記念で2001年に50本を植栽したのが始まり。今では80本が花を咲かせ、佐世保市北部商工会の会員が管理している。同会理事で吉井町観光協会会長の山中博明さん(72)は「維持は大変だが、少しずつ本数を増やして桜の名所にしたい」と話す。
 海外では田園の中を電車が走る風景は珍しく、訪日客のひそかな人気となっているという。MRの馬場俊二総務部長兼営業広報部長は「桜の名所で有名な佐賀県の浦ノ崎駅のようにもっと多くの人に知ってもらいたい」と話している。

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