「平和で起業 新たな展開を」 産学官で設立したOYW長崎協議会 来月、若者の国際フォーラム初開催

発表会見で開催の意義を語る調会長(右から2人目)ら=長崎市銅座町、十八親和銀行本店

 若者の国際会議「ワン・ヤング・ワールド(OYW)」サミットの分科会として、平和をテーマに活動する国内外の若手起業家らが議論する「ピース・プレナー・フォーラム」が5月10~12日、長崎市の出島メッセ長崎を主会場に初開催される。200人規模の参加を目指す。
 次世代リーダーの育成に向け、長崎の産学官で設立したOYW長崎協議会が主催。同サミットは、国際団体OYW(本部・英ロンドン)が2010年から開き「若者版ダボス会議」と呼ばれる。OYW関連の催しは貧困や環境など通常複数の議題で開かれており、一つのテーマに特化して開くのは初めて。ピース(平和)とアントレプレナー(起業家)を組み合わせた造語で継続的な開催を目指す。
 10日に開会式、11日には「平和と対立」など三つのテーマでトークセッションを開き、国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長らがスピーカーとして登壇。12日のワークショップでは社会課題の解決に向け、新たなアイデアの創造やネットワークづくりを促す。開催後も事業化や資金調達などを支援する考え。
 長崎協議会が4月2日、同市内で概要を発表。会見した調漸会長は「フォーラムは今年スタートし、被爆80年の来年が本格稼働のイメージ。長崎を発信地として平和で起業する新たな展開をつくれたら」と語った。
 一般参加(原則18~32歳)も募集しており、同5日にオンライン説明会を開く。スピーカーなど約90人を招待予定で、費用の一部を同21日までクラウドファンディングで募る。詳しくは長崎協議会のホームページ。

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