相模石油 災害時に役立てて 平塚消防にドローン寄贈 平塚市

ドローンを手渡した小泉社長(左)

災害救助現場で役立ててもらおうと、エネルギー事業や駐車場経営などを行う相模石油(紅谷町)が3月22日、平塚市消防本部にドローンを寄贈した。

今年で創業100周年を迎える同社が地域貢献の一環として実施。菜種油や灯油を販売していた創業期から消防機関とは深い関りがあったため、救助活動に使用できる資機材を贈ろうと決めた。

寄贈された小型のドローンは、広角・望遠カメラに加えて温度を検知できるサーマルカメラを備え、火元の特定や溺者の発見に力を発揮するという。同社のイメージカラーであるオレンジ色のカッティングシートで機体がデコレーションされているのもポイントだ。

小泉光哉社長は「油屋ということもあり、100年にわたり消防の皆さまにはお世話になってきた」とあいさつ。2代目社長の小泉芳郎氏は長年消防団員として活動していたといい、「私も物心つく頃から毎年出初式に出かけていたので、消防には親しみがあった」と回顧した。経営する駐車場の設備が強風で破損した際には、市消防の対応で被害拡大を免れたことも思い出深いという。

落合克宏市長は「能登半島地震の際には平塚市からも緊急消防援助隊を派遣し、ドローンが活躍したと聞いている。地震を教訓に市の消防体制を強化しようと考えていた中、このような寄贈はありがたい」と感謝した。

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