菜種梅雨でも梅雨期の警戒を

晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる期間が梅雨ですが、降雨や曇天が続くと、梅雨と似ているということから、語尾に梅雨をつけた言葉が使われます。菜種の花が咲く頃の菜種梅雨や初冬のさざんか梅雨など、ほぼ一年にわたって梅雨という言葉があるのは、日本人にとって梅雨が大きな関心事であることの反映です。
西~東日本を通過中の低気圧によって雷を伴った雨が降っている所がありますが、この低気圧通過後は、前線が停滞して菜種梅雨になりそうです。近年は、菜種梅雨でも大雨が降る傾向ありますので、梅雨という名前がつく長雨のときは、梅雨期なみに警戒したほうが良い時代に入っています。

気象予報士・饒村 曜

画像について:3日午後9時の予想天気図。

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