一人鍋もOK!『ちゃんこ道場両国駅前店』で本格ちゃんこランチ

両国駅から歩いて1分とアクセス良好の『ちゃんこ道場両国駅前店』。ランチでは限定10食で一人前の小さな鍋で作るちゃんこ鍋がある。

大人数で食べるイメージあるちゃんこ鍋を、一人ランチでも手軽に楽しめると評判だ。

高架下の和の空間で老舗ちゃんこの魅力に浸る

両国駅から100m弱とアクセス良好だ。

国技館があり、相撲の街と知られる両国周辺に数多くあるちゃんこ料理店。

『ちゃんこ道場』は、両国駅前店の他に大江戸線の両国駅近くに本店もあり創業40年(2024年現在)を迎えた。

創業者は元力士というわけではないが、ちゃんこ鍋の本場両国で味と値段で勝負してきた。代が変わった今でも創業時の精神は引き継がれ、価格以上の味を提供しつづけている。

テーブル席は30席ある。

『ちゃんこ道場両国駅前店』は、JR両国駅の改札を出て「国技館」とは反対方向に進み、高架下の飲食店が並ぶ一画にある。

平日の午後1時過ぎに到着したので、すんなりと店内に入れた。土日のランチタイムは外に人が並ぶほどの混雑状況。

特に相撲の場所中は、ランチタイムでも予約をしておいたほうが確実だろう。

座敷席は30席以上あり、宴会もできる。

奥に座敷が広がる店内は、高架下の店舗とは思えないほど広々としている。

店内には相撲グッズや提灯が飾られ、相撲の本場、両国らしい江戸情緒あふれる空間に心が躍る。

客層は、地元の常連さんやサラリーマンの他に、観光客や子ども連れのファミリーが集うことも。

お店の雰囲気は明るく、女性一人でも居心地がよい。少人数でも大人数でも和気あいあいと楽しめる場所だ。

ちゃん小鍋(1人前のメニュー表記)は、鳥、黒豚、鴨の3種類。一番人気は鳥だ。

両国駅の近くには「国技館」や「江戸東京博物館」もあり、海外の観光客も多く訪れるため、注文用のタブレットは、日本語・英語以外にも中国、韓国など6カ国語に対応している。

グランドメニューのちゃんこ鍋は2人前からの注文だが、ランチタイムは10食限定で1人前のちゃん小鍋の定食がある。値段は1000円からとリーズナブル。

「両国に来たのだから、一度はちゃんこ鍋を食べてみたい」というちゃんこ初心者にはピッタリのメニューだ。

深川めし&刺し身付きのちゃんこ御膳がコスパ最強

ガスコンロは火加減を自分で調節できるのがよい。

今回は、一人前の鳥ちゃんこ鍋に、深川めしとお刺し身が付いた鳥ちゃんこ御膳1750円を注文。

すると、小型のガスコンロの上に、ちゃんこ鍋がのった状態ですぐに提供された。

具材が生のまま提供されるが5分ほどで食べ頃に。付け合わせの漬物を食べながら、しばらく待とう。

ちゃんこ鍋は野菜たっぷりでヘルシーな料理だ。

この店のちゃんこ鍋は、なんといってもスープが絶品。創業からずっと醤油味だけで勝負している自慢のスープだ。鶏がらなどを8時間以上煮込む秘伝のスープは、肉や野菜と煮込まれ、味わい深いがあっさりとしていて、かつコクがある。

鍋の中には、鶏肉、つくねの他にキャベツ、ゴボウ、しいたけ、えのきなどヘルシーな食材がたっぷり。特におすすめは自家製の鶏つくね。柔らかく、噛むと旨味があふれ出してくる。

胃袋に余裕があれば、ごはんのおかわりを。残ったスープでおじやを作り、最後の一口までスープを堪能してほしい。

江戸の郷土料理の深川めし。

深川めしはぶっかけと炊き込みの2種類があるが、この店は炊き込みだ。

あさりのむき身を醤油で下煮し、その煮汁で炊き込んだご飯に煮たあさりを混ぜ込んでいる。

あさりがたっぷり入っている深川めしは、食べると口の中に磯の風味が広がった。醤油味の炊き込みご飯に甘めの味付けの玉子焼きがよく合う。

ちゃんこに華を添える鮮度抜群の刺し身。

刺し身は、3種2切れずつ並ぶ。豊洲市場に毎日足を運び、選び抜いた魚を使っているため鮮度抜群だ。新鮮なホタテの刺し身は、甘みが深く、ぷりぷりした歯ごたえでランチから贅沢な気分になる。

なんともコストパフォーマンスに優れ、食べ応えも十分なランチだった。

ちゃんこ鍋の魅力を多くの人に伝えていきたい

店長やスタッフは終始和やかな雰囲気だった。

2023年から店長を任されている廣瀬大葉(たいよう)さんは「ちゃんこ鍋は安くておいしくて栄養満点。鍋を食べる楽しさを若い世代にもっと知ってほしい」と話す。

ワイワイがやがやみんなで楽しむことも、一人で気軽に楽しむこともできるちゃんこ鍋。本格ちゃんこ鍋を食べたくなった時は、足を運んでみてはいかがだろうか。

ちゃんこ道場両国駅前店(チャンコドウジョウ リョウゴクエキマエテン) 住所:東京都墨田区横網1-3-12/営業時間:11:30~14:00LO・17:00~22:00LO/定休日:無/アクセス:JR総武線両国駅から徒歩1分

取材・文・撮影=濱田美枝

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