維新馬場代表に“おもろないねん”の大合唱 吉村知事「万博出禁」発言に寒すぎフォローで火に油

大阪・関西万博の「リング(大屋根)」に触れる馬場伸幸・日本維新の会代表(C)日刊ゲンダイ

さすがの維新クオリティーと言うべきか。乾いた笑いしか出てこない。大阪府の吉村知事がテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターを務める玉川徹氏を名指しして「万博出禁」をにおわせて大炎上している問題だ。

コトの発端は、先月23日に大阪府茨木市で行われた「維新タウンミーティング」。吉村知事は税金のムダ遣いと猛批判されている大阪・関西万博の大屋根(リング)に言及し、「(万博を)今批判するのはいいけど、(玉川氏を)入れさせんとこうと思って」「入れさせてくれ(リングを)見たいって言っても禁止って言ったろうかなって」とニヤニヤ言い放った。万博を主催する日本国際博覧会協会の副会長にあるまじき問題発言だ。

これに維新の馬場代表がフォローを入れたのだが、逆に火に油を注いでいる。

〈イッツ・ア大阪ジョーク。わからんかな?〉──。1日、自身のXに吉村発言の記事を引用しながら、こう投稿。軽いノリで「大阪ジョーク」と言い繕ったことが笑いに厳しい大阪人の逆鱗に触れたのか、〈寒すぎてまた冬来るわ〉〈ぜんぜんおもんないねん〉と辛辣なコメントが殺到した。

ちなみに、正しくは〈イッツ・アン〉だ。先月27日には、国会運営について〈「和を持って尊しとなす」では憲法審査会は進まない事は火を見るより明らかです〉(ママ)と恥ずかしげもなくXに書き込んでいた。普段から「和を以て貴しとなす」なんて思っていないのがアリアリだ。

おもろないうえ、英語にも漢字にも弱いんか。

大阪市長は「別にいいんじゃないですかね」

吉村知事と府市トップで維新タッグを組む大阪市の横山市長もフォローにならない自説を展開した。

1日の記者会見で吉村発言の認識を問われ、「僕や知事に(万博)会場への出入りを禁止する権限はない」と繰り返し強調。「多分あのー、知事もフラストレーションがたまって、ああいう発言をされています」と問題発言を正当化し、公党トップの発言としてふさわしいかどうかを尋ねる記者に「別にいいんじゃないですかね。何が問題なのかちょっと分からない」と開き直った。

こんな態度では万博への逆風が一層高まること必至だ。先月28日には万博会場で屋外イベント広場のトイレの溶接作業中、付近にたまっていた可燃性ガスに火花が引火して爆発事故が発生。幸いにもケガ人は出なかったが、開催への不安は強まるばかりである。

吉村発言をかばえばかばうほど、お寒い維新の地金が出るだけ。スベってんゾ。

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