元ドラゴンズ山﨑武司氏が語った「野村克也監督との思い出」

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TOKAI RADIO『Live Dragons!』(月18:00~19:00 火~金17:15~19:00 DJ平松伴康)水・木の『HOMERUN GARAGE』(ホームラン ガレージ)のコーナーでは、プロ野球通算403本のホームランを記録し、ドラゴンズなどで活躍したプロ野球解説者・山﨑武司氏が、野球人生での思い出ばなしなどを語っている。時には、趣味(クルマなど)の話も交えて、自身の大きな「GARAGE」に詰まった話を披露している。

「野村監督の第一印象は『ああ、これは絶対、合わないな。野球人生終わったな』だった。2005年に楽天に移籍して、いい成績を残して、さあ2年目というときに、野村監督就任だったので『(僕には)野球の神様は(ついて)いないのかなあ』と本当に、そう思った。

「野村監督は、野球に対する姿勢とか、野球をどう思っているのか、考えているのかとうことを問うてくる。僕が一番はじめに言われのは『おまえ、野球、嫌いだな』だった。『はい。好きじゃありません』と答えると『だよな』と言われた」

「『おまえは野球を愛していない。野球に興味がなさすぎる』と言われた。そのときに『おまえが、もし、ここ(楽天)で活躍することがあるならば、まず、一番初めにやることは、野球を愛しなさい。野球に興味を持ちなさい。そこからだ』と言われた」

「野球に対する姿勢は、ちょっと僕も、あまりよくなかったというか、すべてにおいて、腹八分目、いや、七分、六分でやめていた。『どうせダメだし、そんなに頑張ってもあまりいい成績上げられないし』と、そんな気持ちでやっているところがあった」

「野村監督はおしゃべりが上手で、僕らぐらいの選手でもリスペクトしてくれる。『おまえ、タイトルホルダーだったな、すごいよ』と、ある意味、こちらを立ててくれる。そこから『だけどな』というところでいろいろやるわけ」

「全員に同じ考えをしなさいというわけではない。個々に『こいつは怒っても大丈夫。こいつは怒ったらヘコんじゃうから』と、選手によって強弱をつけてくる」

「僕らにとって、王 長嶋 野村…と言ったら、雲の上中の雲の上の人。『あの野村克也が、こんなことを言ってくれるんだ』とか、そんなことを言ってくれるわけだから『俺って、いけるかも?』と、すごく気持ちよくやらせてもらった」

「そして、最後にひとつだけ言われたのは『おまえは、もう、ベテランなんだから、すべて自己責任で、好きにやれ。結果が出なかったときは、今の立場だったらどうなるか、わかってるよね』ということ。崖っぷちで残るかどうか、自分で選べばいいということだった」

「辞めるときも、おまえが決めろと言っていた。ドラゴンズを退団するとき(現役を引退するとき)も相談した。『おまえはいいのか』と言われて『はい。結構です』と答えた。そうしたら『そうか、じゃあいいな』と。楽天を退団するときには『やりたい(現役続行したい)です』と言ったら『じゃあ、やれ』と言ってくれた」

Live Dragons!

放送局:TOKAI RADIO

放送日時:毎週月曜~金曜 17時15分~19時00分

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