レッドブルF1はサインツに関心を持つも、マルコは「ペレスは3戦で好結果を出している」と序盤戦の成績を評価

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・レーシングでのセルジオ・ペレスのシートはおそらく多くの人々が考えているほど不安定ではないことを示唆している。F1第3戦オーストラリアGPで優勝したカルロス・サインツ(フェラーリ)が、2025年のペレスの後任候補として浮上していてもだ。

 マックス・フェルスタッペンがメルセデスへ衝撃の移籍をするという噂はまだ残っているが、レッドブルは2025年に向け、フェルスタッペンにとって可能な限り最高のチームメイトを確保することに主眼を置いている。

 元レッドブルのジュニアドライバーであるサインツは、最近のパフォーマンスのおかげで、その有力な候補として浮上している。ジェッダで虫垂炎の緊急手術を受けてからわずか2週間後に、オーストラリアで圧倒的な勝利を収めたサインツは、レッドブルの注目を確かに集めており、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは彼に対する動きがあることを否定していない。

2024年F1第3戦オーストラリアGP 今シーズン初優勝を飾ったカルロス・サインツ(フェラーリ)

 しかし、マルコはペレスを放出する準備ができていない。マルコはサインツも注視しているが、34歳のペレスが2024年シーズンの力強いスタートを切ったことを称賛した。

「もちろん、彼(サインツ)のパフォーマンスは魅力的だ。しかし、チェコ(セルジオ・ペレスの愛称)が今年の3戦のレースで好結果を出していることに留意すべきだ」とマルコは『Laola1』に語った。

「メルボルンで彼が後れをとったのは、アンダーボディの損傷とタイヤのデグラデーションのせいだった」

「彼の唯一の弱点は予選で、そこで改善できれば考える必要はない。チームの雰囲気はとてもよいし、彼に関してもそうだ」

2024年F1第3戦オーストラリアGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 サインツに加えて、RBの角田裕毅とダニエル・リカルドの両名も、垂涎の的であるペレスのシートに名乗りを上げている。これまでのところ、角田はチームメイトに対して明らかに優位に立っており、その事実がマルコを当惑させている。

「我々はそのことに当惑している。彼は全般的に裕毅よりも遅い」とマルコは、リカルドの今年これまでのパフォーマンスを評価した。

「何かがうまくいっていない。冬のテスト中に彼はうまくやっていたので、これは驚きだ」

「今の疑問は、『裕毅が高い能力を持つようになったのか、それともダニエルが弱すぎるのか?』ということだ。3回のレースが3つのまったく異なるコースで行われたが、それに対する客観的な答えはまだない」

2024年F1第3戦オーストラリアGP ダニエル・リカルド(RB)

 メルボルンでのフェルスタッペンの予期せぬリタイアについて、マルコはこの不運に気をもんではいなかったと認め、日本GPで3度の世界チャンピオンのために通常の仕事を再開するべきだと語った。

「マックスのブレーキが壊れたが、正確な原因はまだ調査中だ。しかし、原因はブレーキキャリパーではない。どちらかというとアセンブリの問題だが、それについては調査が行われるだろう」

「日本については何の心配もしていないし、それは問題ではない。鈴鹿は我々に合ったパワートラックだし、マックスはあそこではいつも素晴らしい。私は非常に楽観的だ」

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