上海市のインテリジェント計算力、25年に30EFlops超えへ

上海市のインテリジェント計算力、25年に30EFlops超えへ

2023年末に開催された第2回計算力ネットワークとデジタル経済発展フォーラムでの、上海市による「計算力取引プラットフォーム2.0」の発表。(2023年12月20日撮影、上海=新華社配信)

 【新華社上海4月3日】中国上海市は現在、世界的な影響力を持つ国際デジタル都市建設を支援するため計算力(コンピューティングパワー)インフラの整備と発展を加速させている。2025年末までに、上海のインテリジェント計算力規模は30エクサフロップス(EFlops、1エクサフロップス=毎秒100京回の浮動小数点演算能力)を超え、総計算力規模の50%以上を占めると予想されている。

 計算力とは、情報処理能力、ネットワーク伝送能力、データストレージ能力を一体集約化した新しいタイプの生産力を指す。計算力インフラは、新型情報インフラの重要部分を構成し、多元性と遍在性(ユビキタス)、インテリジェンスと機敏性、安全性と信頼性、グリーン低炭素などの特徴を示す。

 上海市通信管理局など11部門がこのほど共同で策定・発表した「上海市インテリジェント計算力インフラの質の高い発展『計算力浦江』インテリジェント計算力行動実施計画(2024~25年)』に基づき、同市は臨港、青浦、松江、金山、張江などの重点エリアの大型インテリジェントコンピューティングセンター建設を加速させ、都市高速全光伝送能力リング型ネットワークを構築する。

 上海市はイノベーションとユビキタスを融合させたインテリジェント計算力の応用シナリオを作成し、都市管理、産業、教育科学研究、金融、医療、ロボット、自動運転などの分野でインテリジェントコンピューティングの融合と応用を推進する。(記者/陳愛平)

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