「どうされたかな」「悪い方で静岡県の顔」「リニアの大分岐点」突然の川勝知事辞職表明に波紋

静岡県の川勝平太知事の突然の辞職表明を受け、県議会や県内の自治体には衝撃が広がっています。

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辞任騒動のスタートは、4月1日の新規採用職員への訓示の中の職業差別ともとれる発言からでした。

<静岡県 川勝平太知事>
「県庁というのはですね、別の言葉で言うとシンクタンク(政策研究機関)です。毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいは物を作ったりとかということと違ってですね、基本的にその皆様方は、頭脳、知性の高い方たちです」

県議会の最大会派で知事と対立してきた自民党会派は…。

<自民改革会議 増田享大代表>
「(差別的発言の)対応を協議しようと思っていた矢先でしたので、非常に驚いています。(知事選の候補者擁立は)去年から準備のための会合は進めてきたので、まずは加速化するということ」

一方、知事に近い第二会派は…。

<ふじのくに県民クラブ 田口章会長>
「お辞めになるという発言をするに至った真意と言いましょうか。その辺りをぜひお聞かせいただいて、会派の役員やメンバーで共有して今後の対応を考えたい」

県内の市長たちも取材に応じました。

<静岡市 難波喬司市長>
「本当にどうされたかなっていう、ああいう発言をされる方ではないと思っていた、本当に驚いている」

<浜松市 中野祐介市長>
「静岡県の顔として、職責を果たされてきたのかなという気がしておりますけど、悪い方でのこの静岡県の顔みたいな部分も残念ながらあったのかなという気はしております。」

リニア問題の今後が注目される中、島田市の染谷市長は…。

<島田市 染谷絹代市長>
「リニアに関することで言えば、知事の辞意表明はひとつのターニグポイント。大きな分岐点になると思っている。これでしっかりと本来あるべき議論に戻るきっかけになればありがたい」

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