「市議を辞職する考えはない」 セクハラ疑惑の前市原市議長、政倫審勧告も

会見する永野市議=市原市役所

 市原市議会の女性市議が永野喜光前議長(76)からセクハラを受けたと申し立てている問題で、永野氏は2日、同市内で記者会見を開いた。永野氏によると、市議会が設置している政治倫理審査会は議員辞職勧告が相当だとする方針。永野氏は「勧告は尊重しなければいけないが、辞職する考えはない。罪と罰の均衡を失した罰則」と述べた。

 永野氏は議長だった2月11日、市内のホテルで開かれた酒席で、同僚の女性市議に握手をしたりしたとされる。同29日、女性市議がセクハラ被害を受けたとして市議会に申し立て、市議会議員政治倫理条例に基づき政倫審が設置された。永野氏は3月6日、「議会を騒がせた」として議長の辞任届を出した。

 永野氏は「激励の意味だった」と握手したことは認めているが、セクハラ行為は否定している。一方で女性市議に対しては「おわびしたい」と述べた。

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