宿泊トラブルにめげず 古江彩佳は得意のマッチプレーでリベンジへ

マッチプレー大会は2年連続2位と相性抜群(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 事前(2日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6804yd(パー72)

アリゾナ州での「フォード選手権」を前週日曜日(3月31日)に終えた古江彩佳は、その足でネバダ州ラスベガスに飛行機で向かった。宿泊を予定していたレンタルハウスに到着すると、まさかのトラブル。部屋が清掃されておらず、布団は床に置かれ、タオルは使いっぱなしのまま…。慌ててオーナーに連絡したが、クリーニングは翌朝に指定され、急きょ近隣のホテルに宿泊した。

ラスベガス到着後に思わぬトラブルも(撮影/田辺安啓(JJ))

ベッドに入ったのは午前2時前。スケジュールが乱されても、遅く起きた1日(月)は「キツかったですけど」18ホールの練習ラウンドを欠かさなかった。入念な準備はいつものこととはいえ、今大会は普段以上に気合が入る。昨年、一昨年といずれもマッチプレーで勝利を重ねて決勝戦に進出。2大会の通算マッチ成績は11勝1分2敗という無類の強さを誇る。ただ、その2敗がいずれも決勝戦。2年続けて2位に終わった。

大会形式が変わり、例年より開催時期も早い(撮影/田辺安啓(JJ))

ことしは大会形式が変わり、出場96人がまず3日間54ホールのストロークプレーで通算スコアを競う(36ホール終了時点で予選カットあり)。上位8人が進出するマッチプレーは準々決勝からスタート。「決勝に上がるためにも、マッチプレーがしたいがために頑張るしかないなと思います。3日間で8位以内に入って、上位で争いができたら」とまずはストローク戦に集中する。

得意コースで警戒するのは季節の違い。大会は昨年まで5月末に行われていた。「いつもよりも寒い時期に来ているので、その分(ショットが)飛ばない。感覚的に長くなって、すごく難しくなっている。風もすごく吹きそう」

難しい方が前向きになれる(撮影/田辺安啓(JJ))

そういったタフなコンディションでこそ、光るのが古江の強さでもある。「カンタンよりは、難しい時の方が『自分が耐えればいい』と前向きに考えられる。難しいと、うれしくはないですけど、頑張ろうと思える」。逆境を跳ね返す覚悟だ。

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