静岡県の川勝知事、自らの発言への批判殺到を受けて「6月に辞職する」と突然表明!

4月3日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、静岡県知事の川勝氏が、失言により辞職を表明したニュースについて意見を交わした。

静岡県の川勝平太知事はおととい、県の新人職員に訓示し、この中で「県の仕事というのは別の言葉で言うとシンクタンク(政策研究機関)です。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです」などと発言した。この発言が職業差別とも捉えられかねないとして波紋が広がり、県には批判や苦情などが殺到した。県の広聴・広報課によると、きのうの午後5時までに電話やメールなどで430件寄せられ、「発言は許せない」「農業を馬鹿にしているのではないか」など、すべて否定的な意見だという。こうした状況を受けて川勝知事はきのう、静岡県庁で記者会見を行った。川勝知事は冒頭で、おとといの発言の真意を問われたのに対し「職業差別は皆無です。職業に貴賤は無いと言うのは基本的な考え方です。新規職員として入庁した方々への歓迎と励ましの言葉が、何か問題発言があったかのごとき状況になって、本当に驚いています」と述べた。
そして「公務員として人の役に立つようなことを考えなくてはいけない。しっかり知性を磨いてください、という意味のことを言った。県知事になり、どの職業の方たちも大切で、県民すべてが大切であることということでやって来たので、もし不愉快な思いをされた方がいれば、誠に申し訳なく思います」と語った。
さらに「発言の一部を切り取られた」という認識を繰り返し示し、「ジャーナリズムやメディアの質の低下も感じるようになった。誠に残念なことです」と言う風にも述べている。

寺島尚正アナ「この川勝知事は6月の議会をもって辞任と言う風なことを、ご本人が発言されていますがねえ」

森永康平「まあでも発言しているだけであって、実際にそうすると決まったわけでもないですし、過去の色んな発言を振り返ってみると、今の時点でそれがもう確実であるという風な受け止め方は僕はちょっと出来ないかなって。あくまで本人が本件を受けて、そのつもりだっていう話をしたってだけじゃないかなと思いますけどね」

寺島「はぁ~そうですか。それが冷静な判断ですねえ」

森永「別に『辞職しろ』って議会が言ったわけでもないですし、本人がそう言ってるってだけだと思うんですよね。実際に発言の一部を切り取られて『ジャーナリズムとしてどうなんだ』みたいな発言もあったという報道がありましたけど、訓示のその部分の動画を1~2分しか僕も観てないですけど、少なくともその中では報じられてるような発言がそのままありましたから」

寺島「まあ何といっても過去がありますからねえ。問題発言はこれが初めてじゃありませんから。去年の7月、県議会で不信任決議案……これは1票差かなんかで否決されたんですが、『今後不適切な言動があったら辞める』という風に述べていましたからね」

森永「立場ある人がね、こういう場でどういう発言をしたらどういうリアクションが出てくるのかぐらいは、普通はわかると思うんですけどね。結構彼に限らず失言をしてしまう人たちって時折出て来ますけど、何かこう想像力に欠けているというかね。例えば『受けを狙って行き過ぎた発言がありました』とか言うんだったら、それも良くはないんですけど、まあわからなくはないかなってケースとしてはありますが、ちょっと今回の件に関してはそういうわけでもないし、ナチュラルにそう思ってるんじゃないの?っていう」

寺島「川勝知事といえばリニアの中央新幹線に異を唱えている知事としても知られていて、
どうしてもそちらが『あれ? これで決着が着くのか?』という期待にも似た考えがね、頭を過るというのがあるんですけどね」

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