高橋陽一氏「キャプテン翼」連載終了で心境「やっと“〆切”がない生活を送れる」

高橋陽一氏

漫画家の高橋陽一氏(63)が3日「X」(旧ツイッター)を更新。連載を終了するサッカー漫画「キャプテン翼」への思いをつづった。

世界的な人気漫画となった「キャプテン翼」の作者・高橋氏は「いつも『キャプテン翼』を応援していただき、ありがとうございます。すでに各メディアで報じていただいているとおり、明日4/4発売の『キャプテン翼マガジン』掲載回にて、『キャプテン翼』の漫画連載を終えることになりました」と感謝の気持ちを報告。

さらに「連載最終話を描き終えた今は、すべてを描き終えてホッとしているのと、この先やっと“〆切”というものがない生活を送れるという解放された気分でいる状態にあります」と現在の心境を明かした。

続けて「これで漫画家は引退しますが、絵を描くこと、ストーリーを考えることはまだ好きなことなので、それらはこれからも続けていくつもりです。もしかしたらセミリタイア的な感じになってしまうかもしれませんが、創作活動は続けていくつもりです]と創作活動を続けて行きたい、とも思いもつづった。

具体的には「今後の『キャプテン翼』は、『ネーム』という形で新たに立ち上げられた『キャプテン翼WORLD』というサイトに1話1話をアップしていく予定です。ペン入れはなく、トーンも貼られていない状態ですが、そのぶん執筆ペースが速まり、みなさんにこの先の物語をお届けできるペースも速くなる予定です」とプランを明かし「雑誌発売に合わせた“〆切”や“決められたページ数”や“決められた原稿サイズ”がないぶん、これからはより自由な表現方法で皆さんにエンターテインメントをお届けできるのではないかとも思っています」とつづり、サイト上で、自分のペースで作品を提供していく予定だという。

また「思えば僕の漫画の原点は、小学生高学年の時に見よう見まねで 真っ白いノートに鉛筆描きでオリジナルの漫画を描き始めたことでした。できあがったものは弟や近所や学校の友達にも見せて回っていました。それが僕の漫画家としての出発点でした」と漫画家としての出発点を振り返った。

続けて「その時と同じことを今、僕は始めようとしています。鉛筆描きでの漫画連載です。失敗したらそれはそれでしょうがない、まずはとりあえずトライしてみよう!!それが今の僕の偽らざる心境です。『キャプテン翼』の物語はまだ終わりません!それは事実です。これまでと同じように、これからも『キャプテン翼』をよろしくお願いします」と改めて今後に向けての思いをつづっている。

「キャプテン翼」は1981年に連載がスタート。日本はもちろん、欧米でも強い人気があり、この作品の影響でサッカー選手になったという世界的なスター選手も多い。

© 株式会社東京スポーツ新聞社