お硬い話のはずじゃ…鹿児島県の出前セミナーに異変、過去最多5400人が参加 関心を高めたテーマとは

鹿児島県が曽於市で開いた県政出前セミナー=2月(県提供)

 鹿児島県政の課題や重点施策を県職員が地域に出向くなどして説明する「県政出前セミナー」が人気だ。2023年度は過去最多の約5400人が参加した。24年度で開始から20年目。県広報課は「県民に直接説明できる貴重な機会。県政に関心を持ってもらい、ありがたい」としている。

 セミナーは05年度に始まった。23年度は89回開催。PTAや老人クラブの利用が多かった。参加者が過去最多となった理由について、同課は「県政を知る便利な制度だと県民に周知されたのでは」とみる。

 子どもとインターネットを巡る問題が近年の人気テーマだが、23年度に実施回数が一番多かったのは「スポーツ・コンベンションセンターについて」。7回開き、約150人が参加した。鹿児島港本港区ドルフィンポート跡地で整備計画が進む県新総合体育館の機能や検討状況を説明する内容で、「県民の関心が高まってきているのを感じる」と同課の山崎宗範課長。

 24年度は229テーマを用意。鹿児島港本港区のまちづくりなど三つを新設した。費用は無料。20人以上の参加が見込める会合などが対象で、希望日の1カ月前までに申し込む。県広報課=099(286)2093。

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