パドレス・ダルビッシュ 7回3失点も日米通算197勝目ならず 松井裕樹は一死も取れず2失点

好投したダルビッシュだが…(ロイター=USA TODAY Sports)

【サンディエゴ2日(日本時間3日)発】パドレスのダルビッシュ有投手(37)は本拠地ペトコ・パークでのカージナルス戦に先発登板し、7回を1本塁打を含む5安打3失点、6三振1四球で今季初黒星を喫した。防御率2・30。打者27人に82球投げ、最速は96・2マイル(約154・8キロ)をマークした。松井裕樹投手(28)は2―3の8回に2番手で登板するも一死も取れずに降板し、1安打2四球で2失点(自責点1)だった。チームは2―5で敗れた。

痛恨の被弾だった。2―1の6回二死一塁で打席はコントラレス。カブス時代にバッテリーを組んだ旧知の相手だ。カウント1―1からの3球目、真ん中低めの87・3マイル(約140・5キロ)のスプリットをすくい上げられた。快音が響くと同時に、ダルビッシュはマウンドにヒザをついて打球を目で追った。角度26度、打球速度106・7マイル(約171・7キロ)で上空に伸びると美しいアーチを描いて中堅右に飛び込んだ。逆転の2号2ランとなった。続くアレナドに中前打されるも5番バールソンを空振り三振に仕留めて、追加点は許さなかった。

球数が70球と少なかったため、7回も続投。先頭ウォーカーに左翼線二塁打を許すも後続を2者連続空振り三振、中飛に抑えた。

初回が9球、2回も9球で連続三者凡退。3回先頭スコットに右翼へ二塁打され、犠打と犠飛で1―1の同点とされた。4、5回は連続三者凡退に抑えた。

味方打線は4回にウェードが右翼線へ適時二塁打を放ち、勝ち越していた。日米通算197勝目に手をかけたが、するりと逃げた。

松井は8回に登板。先頭ドノバンに右前打されると2者連続四球で満塁としたところで一死も取れずに降板。3番手ペラルタがアレナドをボテボテの三ゴロに打ち取るも三塁手からのトスを捕手が本塁を踏めずに生還を許し、バールソンに中犠飛を打たれた。松井はメジャー初失点となった。

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