川勝平太・静岡県知事が突如辞意…「リニア反対派」の退場で波紋広がる

昨2日、取材に応じる静岡県の川勝平太知事。唐突に辞意を表明した(C)共同通信社

リニア中央新幹線の静岡工区建設を強硬に反対していた川勝平太知事が2日突然、6月の県議会で辞職すると表明したことを受け、波紋が広がっている。

川勝知事は、水資源や生態系への影響などを懸念し、静岡工区の着工を認めてこなかった。

昨年12月に国土交通省の有識者会議が「環境への影響を最小化することが適切だ」とする報告書を取りまとめた後も反対姿勢を崩さなかったことから、JR東海は先月29日、目標としていた品川-名古屋間の2027年開業の断念を表明していた。

川勝知事の辞意表明を受けリニア着工に向け調整していた国交省内では驚きの声。幹部の一人は「みんなびっくりしている」としつつ、今後のリニア建設については「次の知事がリニア賛成派とは限らず、まだどうなるかは分からない」と語った。

川勝知事は1日の新規採用職員への訓示で「野菜を売ったり、牛の世話をしたり、物を作ったりとかと違って、基本的に皆さんは知性が高い方たち」と発言。

県庁に職業差別との抗議の電話やメールが殺到した。

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