優美な音色で魅了 紀南交響楽団が演奏会

多くの聴衆を魅了した「紀南交響楽団」の特別定期演奏会(3月31日、和歌山県田辺市新屋敷町で)

 和歌山県紀南地方で唯一の市民オーケストラ「紀南交響楽団」の第5回特別定期演奏会(紀伊民報など後援)が3月31日、田辺市の紀南文化会館であった。優美なクラシック音楽の音色が会場を包み、多くの聴衆を魅了した。

 紀南交響楽団は2013年に結成。この日は、ヨーロッパで活躍中の演奏家、山下汀楽さん(バイオリン)、芽璃さん(チェロ)姉妹をソリストに迎え、賛助出演も含む総勢約50人が舞台に立った。

 プログラムは、サン=サーンス「ミューズと詩人」、ベートーベンの交響曲第5番「運命」など4曲で構成。約1200席ある大ホールはほぼ満席となり、演奏が終わると長い拍手が続いた。

 代表の神屋綾子さん(42)は「観客の皆さんからたくさんの拍手を頂き、感極まった。これからもまた音楽を届けられるよう、頑張っていきたい」と話した。

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