【Mリーグ】連勝で決めたMVP!〝戦闘民族〟らしく最後まで攻め続けた鈴木優選手

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【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】3月28日第2試合 東4局0本場=滝沢和典(格)、魚谷侑未(フ)、白鳥翔(A)、鈴木優(P)

KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。3月29日をもってレギュラーシーズンが終了し、サクラナイツは3位でセミファイナル進出が決まりました。さらに上を目指していきますので、応援よろしくお願いします!

レギュラーシーズンの最後の最後まで盛り上がったのが、MVP争いです。残り2日の時点で個人1位がPiratesの瑞原明奈選手で378・4ポイント、2位がEX風林火山の勝又健志選手で305・9ポイント、3位がPiratesの優選手で287・6ポイントです。Piratesにとっての最終日、1戦目に優選手が出場しトップで終えて2位に浮上しました。350・4ポイントに伸ばし、2戦目も連闘してMVPを目指します。

瑞原選手とは28・0ポイントの差があるのでトップか、試合数の関係で4万8100点以上の2着を取らなければなりません。序盤から一進一退の展開が続き3着目で迎えた東場の親番、6巡目に赤5萬を引き入れてテンパイ。待ちは47筒か47萬に取れます。47筒だと見た目残り6枚で、萬子の一盃口が確定します。一方の47萬だと見た目残り5枚で、7萬を引かないと一盃口にはなりません。ほとんどの人が47筒に受けそうなところ、優選手の選択は違いました。

その理由は滝沢選手の河の2巡目に6萬が切られていたからです。自身でも6萬を2枚使っており、他の人は高目7萬を使いづらい。47筒より47萬の方が見た目枚数は1枚少なかったのですが、それよりも7萬の場況の良さを重視したのです。読み通り見事に7萬をツモり、リーチツモピンフタンヤオ一盃口赤の6000オールの手に仕上げました。ここから逃げ切り暫定首位に立ち、最終日の勝又選手の猛追も届かず、優選手は参戦2年目でMVPに輝きました。

今季の優選手はMリーグ初の5連勝を達成し、個人ポイントも大きく伸ばしました。ここで守りに入ってもおかしくなかったのですが、本人がSNSで「1試合でも多く出場できる事が今の喜び」「守って後悔するよりも攻めて前向きに倒れるのが自分の良さ」と書いていたように試合に出続け、5連勝後の停滞の時期を乗り越え、最後は連勝で条件を達成しました。「戦闘民族」と呼ばれるように攻めの雀風と同じくMVP争いでも攻め切り、大仕事をやってのけました。

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