しまむら好調、人気商品が充実 高価格帯のブランド拡充、創業70周年の企画成功 売上は過去最高を記録 今後は都市部の出店強化、新事業の拡大も注力へ

しまむら、24年2月期の純利益400.8億円

 衣料品大手のしまむら(埼玉県さいたま市大宮区)が2日発表した2024年2月期の連結決算は、営業利益が前期比3.8%増の553億800万円、純利益が同5.4%増の400億8400万円だった。原材料費が上昇する中でも粗利益と販売管理費は概ね計画通りに着地。売上高は同3.1%増の6350億9100円で各利益高とともに過去最高を記録した。

 主力のしまむら事業の既存店売上は3.6%増。残暑や暖冬で秋冬物の動き出しが鈍く客数は微減したものの、自社開発ブランド(PB)や共同開発ブランド(JB)の高価格帯商品の拡充や創業70周年企画が奏功し、1点単価が上昇した。年間配当金は従来予想から10円引き上げて280円。

 25年2月期の連結業績予想は、売上高が前期比3.9%増の6596億2200万円、営業利益が同1.9%増の563億6200万円の見通し。

 24年度から3カ年の新中期経営計画ではしまむら事業以外の底上げと新規事業の拡大に注力。都市部の出店強化やポップアップストアによる認知度向上などの成長戦略を掲げた。26年度の営業利益目標を過去最高の660億円とした。

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