城マニアが注目!? 仮想空間の「城の石垣」 ふるさと納税の返礼品に【長崎県大村市】

デジタルデータを守るNFTという仕組みがあります。

音楽やイラストなど簡単にコピーなどができるデジタルデータの所有権の情報をインターネット上で厳重に管理するものです。

NFTは唯一無二の資産、非代替性トークンと呼ばれています。

大村市は世界で初めて、ふるさと納税の返礼品に城の石垣を加えました。

大村市のシンボルのひとつ、玖島城跡です。

慶長4年1599年に建てられてから約270年間、大村藩の中心となった場所です。

歴史ある城の石垣が4月、ふるさと納税の「返礼品」になります。

BONfoot 馬場 滋CEO
「(返礼品の商品として)お城は全国にない。1年半かけて実現できてうれしい」「城マニアの方は喜ぶと思う」

大村高校出身で都内でNFTの開発をしている馬場 滋さんが、このほど園田市長に返礼品の完成を報告しました。

返礼品になるのは本物の石垣ではなく、仮想空間につくられた玖島城の石垣の所有権です。

ふるさと納税をするとICカードが送られ、スマートフォンを使って自分が所有権を持つ石垣を見ることができます。

石垣には名前や10文字以内のメッセージを入れることもできます。

園田裕史 大村市長
「新しい商品開発を知っていただき、これをきっかけに元々ある大村市の特産品につながったり、大村市を応援していただくことにつなげたい」

市などによりますとNFTを城に活用するのは世界で初めてだということです。

寄付額は3万円で、石垣1つの所有権を持つことができます。

集まった寄付は城の調査などに活用します。

語呂合わせで「城の日」=4月6日にインターネットで受け付けを始めます。

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